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福岡~大分ぐるっと一周 鉄道と美食の旅 その五

9月26日の続き。

由布院駅に12時半頃到着した我々は、荷物をコインロッカーに預けて、タクシーでお昼ご飯を食べに
向かいました。

駅から徒歩だと15分くらいでしょうか。

駅前の鳥居をくぐった少し先にある「山椒郎」です。


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お店の詳細は こちら でご覧ください。

お店は、博多から乗ってきた「ソニック」や豪華列車「ななつ星」を手がけた水戸岡鋭治さんの
デザインだそうです。


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しなの鉄道の観光列車「ろくもん」も水戸岡さんの列車で、同じように車内の食を提供しているお店
デザインされています。
長野県の小布施にあるのですが、そちらも訪れてみたいなあと思っています。


イスに座って待つ女性2人組がいて、我々もドアの前の受付票に名前を書いて待ちます。
呼ばれるのは3番目のようです。
思ったよりも混んでいなくて良かった。

そして晴れて本当に良かった。
猫神様のおかげです。

テラスの木のテーブルに3人で座って、順番を待つ間に由布岳の撮影。


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この間に女性4人組や男性3人連れなどがやって来ました。
ちょっと先に着いていてよかったばい。

この後雲が切れて、由布岳頂上の「M」が見えましたが、何故か私には写真がない(笑)
おじさん3人組が座っていたのでカメラを向けるのを遠慮したのかな。

遠慮しなかったばあばの写真をこちらでご覧ください→由布岳の写真は中ほどに


気持ち良い風に吹かれながら20分くらい待って、いよいよお店の中へ。


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おお、梁!

いいね〜、梁!

椅子の感じが水戸岡さんテイストだなあと思う私です。

お茶の器も面白い。

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ここへ来る予定をたてた時から、オーダーは決まっておりました。

お野菜とお肉の「合わせ箱 山」

3人とも同じオーダーで、食事が届くのを待ちます。

まだかなー、あ、来た!
と思ったら、手前のテーブルの分だった・・・。

と勝手に盛り上がったり、がっかりしたりして、とうとう、来ました!

「合わせ箱 山」です。

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旅の計画をたててから約1ヶ月、待ちわびたお食事が、今、ワタクシの目の前に!


ばあばが「みんなで蓋を開けよう!」と提案して、「せーのー!」で御開帳!!


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はうぁ~、毎日ネットの画像を見てうっとりしていた、夢に見た色とりどりのお野菜達が、今、
ワタクシの目の前に!(しつこい)
地元湯布院のお野菜が、30種類以上入っているのだそうです。

お味噌汁と切り干し大根の小鉢付。
右上のタレはお好みでかけて召し上がれとのこと。


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う~ん、食べたいけど、食べれん!
もったいなくて食べれんばい!

そこで、
大事に大事に、お野菜を単品で、ひとつづつ味わってみました。

中でも紫キャベツの酢漬けと、ゴーヤーのきんぴらが大変に美味しゅうございました。

それから鶏味噌で和えたナスと、ドレッシング代わりのかぼすのゼリーも美味しかったなー。

隣のテーブルのご婦人たちは、ミョウガが美味しいって言ってたなー。

ばあばは卵焼きが好きな味って言ってたなー。

結局のところ、全部美味しかったのです。

どうぞ皆様、どこにどれがあるか、探してみてくださいな、うふふ。



ひととおりお野菜を味わったら、タレをかけて豪快にまぜまぜ。



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豊後牛はこのひと切れで、存在感抜群、噛むとじゅわ~っとお肉の甘みが口中に溢れます。
お肉大好きshinoさんは、恍惚の表情で堪能。
お肉をたっぷり食べられるメニューもあるので、次回の来店時は思う存分お肉を満喫してくださいませ。

隣の地鶏は、歯を押し返すほどの弾力がありながら、柔らかい。
こんな鶏肉初めて食べました。

shinoさんに「地鶏も美味しかったね!」と話したら、「え、わからなかった!」と(笑)
そのくらい豊後牛に夢中だったんだね!

3人それぞれ好きな食べ方で、ゆっくり湯布院の幸を堪能。
shinoさんと私は「お米の一粒も残したくない!」と念入りに平らげました。

食べ終わってみれば、お腹にちょうどいい量。

でも、デザートは必須です。


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右の氷が浮かんだ器は「レンコンもち」。
わらびもちのような食感で、もちもち、つるつる。
スプーンでもフォークでも、すくって口に運ぶのに3人とも苦戦しました(笑)
なので、お行儀悪いですが、器から直にいただきました。

シロップは「本当の甘みってこういうことか」と思わせる、和三盆(たぶんw)の角のない
しみじみとした味わい。

左の自家製バニラアイスにのっているのは、ミョウガのジャム。
甘いけど、後味がちゃんとミョウガです。
うむー、ミョウガは薬味だけじゃない、可能性が広がる食材だわ。

真ん中の小さな器はゼリーの下にブドウがありました。

どれもどれも本当に本当に美味しゅうございました。



食に関してはなかなか手強いと自己申告があった、あずきのばあば(笑)
いろいろリサーチして、このランチならきっと喜んでもらえるかなあと決めました。

shinoさんも大いに気に入ってもらえたようで、プランナー(ちょっと大げさ)としてはひと安心です。

2人とも大切な人に「食べさせてあげたい」と言ってくれて、みぶちょ落涙。

夕べは三光橋、今日は山椒郎。
美味しいものを泣きながら食べる旅なのか?(笑)

それは冗談として、美味しさを共感できて、更に誰かに食べさせてあげたいと思ってもらえて、
食いしん坊冥利につきました。

「こんなにすごいもの食べたぜ!」と自慢するのではなく、「美味しかったから今度一緒に行こう!」と家族・恋人・友人を連れて行きたくなるのが、本当に美味しいお店だと思うのです。

そしてそういうお店は、決して偉ぶらず、むしろフレンドリーで、
こちらの足元を見たりはしないのです。

「三光橋」も「山椒郎」も素材の美味しさを丁寧に活かしている点が同じだと思いました。
調味料は最低限で事足りる。

テレビなどで、単に希少価値で値段が高いものを「美味しいもの」として取り上げるのに、
私は疑問を持っています。
絶対数が少ないのだから値段が高いに決まっています。
でもそれと「美味しい」は必ずしも比例しないと思うのです。

また「芸能人ご用達」と銘打てば、すごく美味しいもののような風潮があるけれど、
そもそもその方達の味覚を私は信用していません。
だって話をしたこともないし、どんなものが好みかも知らない人だから(笑)

本当の贅沢は、時間をつくって、足を運んで、その土地の旬の物を、その土地の空気の中で、
シンプルに味わうことだと思うのです。
そしてシンプルな調理は、とても技術がいることだと思うのです。

時間を作って、足を運んで、お店に最高の敬意を払って、じっくり・ゆっくり味わう。
私の中での「美食」はそういうことなのだとわかりました。


さて、小難しい話はそこまでにして、ゴーヤのきんぴらがとても美味しかったので、
作り方を給仕の方に聞いてみました。

今回参加できなかった、信州のpinochikoさんに、ほんの少しでも「山椒郎」の味を
届けられたらと思ったのです。

御膳を下げてもらう時にさらっと聞いたのですが、食事を終えてお店の外にいたら、
追いかけてきてくれて、もう一度詳しく作り方を教えてくれました。

今回はテーブル席でしたが、カウンターだとご主人にいろいろ質問して、
丁寧に教えてもらえるとのこと。

確かにカウンター席からは、楽しそうにお話をするご主人とお客様の声が、終始聞こえていました。

今回はテーブル席でじっくりお料理をいただいたので、次回はカウンターでご主人を質問攻めにしたいと思います(笑)

わざわざお店の外まで、ゴーヤのきんぴらの作り方をお話に来ていただいたお礼をお店の方に伝えて、
ご主人に楽しい食事でしたとお伝えくださいとお願いして、名残惜しいですが、「山椒郎」を
後にしました。

本当に本当に来て良かった!


さて、お腹も心も満たされた後は、金鱗湖まで散策です。

つづく


Commented by tarohanaazuki at 2016-10-05 21:14
アハハハ!遠慮しなかった私はちゃんと由布岳のてっぺんが撮れたよ〜(笑)
男性なんか目に入ってなかったけど、後で見たらバッチリ男性三人組が写ってた〜!(笑)

食わず嫌いの激しい私が、最初から最後まで美味しいと思えたのは、この料理が初めてかも!
本当に全てが絶妙だったよね。
「美味しい」と言ったのは、みぶちょさんを泣かせるつもりで言ったんじゃ無いけどね(笑)
みぶちょさんが、いかに私たちを喜ばせようとしてくれたか良く分かったよ!
また訪れたいと思う店に出会えて本当によかった♪

ゴーヤのきんぴら、帰ってから早速作って見るところが、みぶちょさんのみぶちょさんたる所以だね!

「食に関しては手強い」私と「少食」のshinoさんを大満足にさせてくれてありがとう♪

Commented at 2016-10-05 21:44
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by pinochiko at 2016-10-05 21:48
いかにこの食事を楽しみにしていたのかがよく分かりました!
全てを記憶に残しておこうという気合を感じます。
そして、あのゴーヤのきんぴら、わざわざ作ってくれて本当にありがとう(泣)
その優しさ、本当に嬉しいです。
私もこのお店の味をちょっぴり味わえたということですもんね。

shinoさんは肉食だったのか!
し好の違うみんなが最高に満足しちゃう、山椒郎、すごいな。

Commented by kyokocat at 2016-10-06 06:06
ばあばさんのところで見たときも思ったけれど、彩りが美しいですね!野菜が多いと思っていたけど30種類とは。これ1つで湯布院の幸を制覇できそうですよね。そして豊後牛&地鶏も入っていて、贅沢!ドレッシング代わりにゼリーとか、さりげなく手が込んでいて、想像しただけで本気でよだれがでました(笑)。

↓私、築地に行ったときに、朝ごはんでみぶちょさんと同じような経験を・・・と書こうと思いながら、コメント欄をみたら、ばあばさんのところで目を通して頂いていたようで。心が軽くなったと言ってもらえて、なんだかうれしいです(笑)。
Commented by mibuchoandyoshiko at 2016-10-06 12:13
> あずきのばあばさん
由布岳、またのチャンスにと思っていたら、見えたのはこの時だけでしたね。
ばあばはおじさん達が見えてなかったのか!(笑)

山椒郎でのランチは、本当に幸せな時間でしたねー。
喜んでもらえて嬉しいです。

今度は夜に、カウンター席でご主人とお話ししながらゆっくりいただいてみたいなぁ。

ここまで旅行記アップして、かなりエネルギー消耗中。
まだ半分だよ。
でも頑張る( ̄^ ̄)ゞ
Commented by mibuchoandyoshiko at 2016-10-06 12:16
> 鍵コメさん
こちらこそ、ありがとうございました。
次回は是非是非!
そちらも美味しいものがたくさん、見所もたくさんですものね!
Commented by mibuchoandyoshiko at 2016-10-06 12:23
> pinochikoさん
振り返ると、鉄はオマケで、食メインの旅立ったようです(笑)
そう、毎日画像を見て妄想してたのー。
pinochikoさんがここにいたら!と何度思った事か(T ^ T)
雰囲気も味も素晴らしいお店でした。

shinoさん、華奢なんだけどお肉好きだったのです。ばあばはお刺身ダメとか、みんなの意外な一面が見られて楽しかったですよー。
Commented by mibuchoandyoshiko at 2016-10-06 12:34
> kyokocatさん
そうなんです、蓋を開けてパッと目に飛び込んでくる色鮮やかなお野菜達は、適当に散らしてあるようで、やっぱり丁寧な仕事をされているんですよね。
写真見ていたら、また行きたくなってしまいました!

本当は、お野菜が何種類あるか数えようかと思っていたのですが、目の前にしたらそういう細かい事は考えなくていいや!と(笑)

市場の同じ失敗、食いしん坊だからこそですかね(笑)
是非、kyokoさんと一緒に九州食いしん坊ツアーをしてみたいですわー。
その時はもちろん市場で鯖リベンジです( ̄^ ̄)ゞ



Commented by shino0129 at 2016-10-06 12:47
みぶちょさん、気遣いができる素敵な女性です♪
そっか、あのゴーヤとセロリのきんぴらは、pinochikoさんにも食べてもらいたくて教わったんですね!(T^T)あのきんぴら、ゆふいんの森弁当にも入ってたよね♪
山椒郎(山椒亭だと思っていた(笑))、昨日も相方にまた食べた~いって言ってたところです(笑)
で、テーブルじゃなくてカウンターがいいよって話してました。
由布院に近づくにつれ、いいお天気になったのは不思議でしたねぇ。
梁を見て、やっぱり思い出すのはpinochikoさん、フクちゃんのんちゃんメイちゃんでしたね。
フクちゃんが元気になったら一緒に行きましょう!!
あぁ豊後牛食べたい・・・
以前、黒川温泉に泊まったときに旅館で食べた豊後牛のすきやきの味が忘れられなくて。
甘味もすっごい美味しかったですよ!juniさん、kyokoさん、ニャンえもんさん♪
絶対みんなで行きたいお店です。
みぶちょさん、素敵なお店に連れていってくれてありがとう~♥
あ、泣いてる?(笑)
Commented by mibuchoandyoshiko at 2016-10-06 18:49
> shino0129さん
はい、喜んでもらえて、みぶちょ感激です(T ^ T)
ゴーヤのきんぴら、ゆふいん弁当に入ってましたね! 味は山椒郎の方が美味しかったけど(笑) pinochikoさんに、かなり近い味を届ける事が出来ました。

九州は美味しいもの盛り沢山で、私もまた食べたいものばかりですよ。
豊後牛のすき焼きかー、想像しただけでヨダレが出ますわー。

今日は会社で豊後牛がいかに美味しかったか話をしたら、先輩達はランチにお肉を食べに行っていました(笑)

しばらくは写真を見て、味を反すうしようと思います(笑)
Commented by chocottie at 2016-10-11 21:50
山椒郎さんのお食事、お値段さぞかしするやろう?と思いましたが、なかなか良いですね!デザートのプレートも良心的なお値段だし。みぶちょさんのお料理の解説がプロっぽくて凄いなあと思いました。しかし何よりも一番気になったのは、ミョウガのジャム。そんなのあるんかい?食べてみたい、作ってみたい!気になって眠れないかも!
Commented by mibuchoandyoshiko at 2016-10-12 07:42
> chocottieさん
合わせ箱は手間と具材の種類を考えると、けっして高くはないと思いました。デザートも安いんじゃないかなあ。ミョウガのジャムは、気になりますよねー。ジャムほどトロトロにはなっていなくて、ミョウガの形と繊維質は残ってました。最初は甘みだけ来ます。後味がしっかりミョウガなの。そしてバニラアイスに合うの。紫色にはレモン汁で変わるのかなぁ。休みの日にちょっと試作して、成功したらレシピお伝えしますね。お時間くださいませ。
by mibuchoandyoshiko | 2016-10-05 18:15 | おでかけ | Comments(12)

よしこくんが綴った日々のことを、きんちゃん・ちい太・みぶちょさん3人が引き継いでお届けします


by mibucho&yoshiko