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お別れの地で


下総神崎で降りた私たちは、出会った日と同じように、まずは神崎神社へお参りに行きました。

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曇り空だったのですが、境内に近づくにつれ、時折陽がさしてきました。

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右端の主人がよしこのお骨を抱いています。
しかし、すごい数の蚊の襲来で、せっかくの厳かな気持ちが、2人ともかなり殺気立つ事態にw

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よしこに出会えた感謝と、よしこの魂をお返しにあがったことを神様に報告。
しかしまだまだ蚊は我々への攻撃をやめません。
久々の血の気配に狂喜乱舞していました、恐ろしい・・・。

早々に退散して、電車が来るまで駅の待合でひと休み。

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これがよしこを見つけた時に購入したマリーちゃんの袋。
中によしこのお骨が入っています。

約4年経って破けている所もあるのですが、捨てられず今もとってあります。

ホームで電車を待つ間、よしこを見つけた場所を見つめる主人。
よしこと何を話したのかな。

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続いて向かったのは、よしこと出会った日に行けなかった香取神宮です。
そういえばその後、主人と2人で来るのは初めてでした。
私は出会ってすぐの建国記念日に、よしこと出会えたお礼に同じルートで回ったり、主人は主人で出かけたりしていたのですが、2人揃っては4年ぶりです。

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不思議なことというのは、この鳥居を通る時に起きました。

鳥居の前で写真を撮っていた主人が大声で私を呼ぶので、何事?と振り返ると、「ちょっと、よしこを持ってみて!」というのです。
言われるままにお骨の入った袋を底に両手を添えて受け取ると・・・、温かい熱を放っていました。
お骨の下によしこを包んだ空色のブランケットを敷いていたので、「ずっと持っていたからその熱じゃなくて?」と一応聞いてみましたが、「いや、違う! ここに来たら、すっと重くなって、よしこのあの温もりになった!」と嬉しそうです。
悲しいかな、私の膝によしこは乗ったことがほぼなかったので、その感触がわからないのですがw、主人がそう感じるのだからまさしくそうなのでしょう。
確かに袋の底のブランケットは猫肌の(笑)温かさでした。

そうか、よしこは香取神宮から私たちのところへ来てくれたんだね、そして今日、ここへ私たちを連れてきてくれて、帰っていくんだね、と納得したのでした。

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参道は私が袋を抱いて、粛々と歩きました。
よしこと出会った日、行けなかった香取神宮。
でも行く必要はなかったのですね。
だってよしこが代わりに我が家へ来てくれたのですから。


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境内では主人によしこを渡しました。
よしことの出会いのお礼と感謝をして、本殿をぐるっと回っている最中に、またすっと重みと温もりは消えたそうです。
「ああ、今帰って行った」と主人はすがすがしい表情で告げました。
「これで本当に区切りができた」と。

よしこのいない寂しさは消えませんが、この参拝で心の整理はできました。
よしこは帰るべき所へ戻っていたんだ、と。

そしてすっきりした気持ちで、美味しいお蕎麦と天ぷらを食べて、帰路につきました(笑)。

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出会いから別れまで、よしこは本当に不思議な猫でした。


ぼろぼろになる前のぶーちゃんと。

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そして私たちの前から旅立った後も、不思議なことを起こしてくれたのです。

つづく

Commented by tarohanaazuki at 2014-09-10 17:02
ご主人の心に区切りをつけることが出来た不思議な出来事に、よしこくんがよしこくんである由縁があるような気さえしてきました(*ˊ︶`*)♡* • .♥︎・°
蚊の襲来も、ご主人とみぶちょさんの生き生きとした声を聞きたかったよしこくんのちょっとしたいたずらだったのかも(笑)
精進上げのお蕎麦も、食いしんぼうのみぶちょさんの美味しそうな顔を見られてよしこくんには何よりの供養が出来ましたねo(^o^)o
Commented by pinochiko at 2014-09-10 20:18
素敵なお別れを迎えられましたね。よしこくんが最後にもう一回その存在を感じさせてくれたのが、なんだかとっても羨ましいです。
よしこくん、やっぱり素敵な猫ちゃんだなぁ。
こうやって皆んなが心の区切りをつけられるように取り計らってくれたみたい。
うんうん、よかったよかった。
Commented by mibuchoandyoshiko at 2014-09-11 19:26
あずきのばあばさん

蚊は本当に恐怖を感じるくらいの攻撃でした(°_°)
塩で食べた穴子の天ぷらが最高に美味しかったです(笑)。
よしこは主人と一緒に帰りたかったんじゃないかなーと思います。
良いお別れが出来ました。
Commented by mibuchoandyoshiko at 2014-09-11 19:43
pinochikoさん

よしこは大好きな主人の腕から旅立ちたかったのかなと思います。
突然の別れだったけれど、本当にきちんと取り計らってくれて、よしこはやっぱりすごい猫だったなーとしみじみ感じました。
一緒に暮らせて幸せでした。
by mibuchoandyoshiko | 2014-09-10 13:52 | よしこの思い出 | Comments(4)

よしこくんが綴った日々のことを、きんちゃん・ちい太・みぶちょさん3人が引き継いでお届けします


by mibucho&yoshiko